純喫茶への憧れと現実

子供の頃(90年代前半)は父の喫茶店に連れていかれパフェやバタートーストを食べされてもらいました。

この経験が今の喫茶店大好きさんになるきっかけだと思います。

 

その喫茶店は居酒屋風に改装してしまい昔の面影が無いので、いつの間にか私は理想の喫茶店を探す旅に出ようと19歳くらいから思い始めました。

 

ただ問題なのがその時はコーヒーが飲めなかったのです。

紅茶も自分で砂糖やミルクで味を整えるのが苦手で飲めませんでした。

茶店に行けてもクリームソーダやオレンジジュースしか飲めない。それにそんなお小遣いないやと。

 

結局喫茶店巡りを始めようと腰をあげたのは22歳の冬でした。

冬の喫茶店でクリームソーダを注文してしまいました。寒くて寒くて凍えながら飲みました。

おまけにトイレから漂ってくる強烈な芳香剤の香り。

純喫茶…純喫茶…あなたはトイレの芳香剤の香りなの…。(違う)

はなたれ小僧にはまだまだ早かったのか、現実に撃沈して喫茶店巡りは1件で中断しました。

コーヒーが飲めてたら続けられたのにねとあの頃の自分にどんまいです。

 

次の年の夏に洋菓子店の喫茶室でフルーツパフェを食べたり、そのまた次の年に長居をしていた喫茶店でキャラメルトーストを食べました。

徐々に喫茶店に行く回数が増えるのは27歳です。

27歳になる年からコーヒーを飲む訓練を始めたのです。それはまた別に書きます。

 

テイクアウトのコーヒーショップでコーヒーの美味しい飲み方を聞きながら15年振りに飲んだコーヒー、宇和島の友達に会いに行って寄った喫茶店で飲んだコーヒー…。

 

20代後半にしてようやく憧れの喫茶店巡りが起動に乗り始めて現在に至ります。

まだまだ行ったことがない所が沢山あるので落ち着いたら行きたいですね。