付き添い家政婦さん

2006年の10月頃、弟が病気になり入院していました。県立病院に入院していたので美容院を経営している母親もお店を長期間閉めるわけにもいかず、高校生の私が日中は付き添いをしていました。

通信制高校に通っていたので時間はまあまあありました。バイトもしていなかったので。

 

6人部屋の窓際のベッドに弟は居ましたが、その向かい側のベッドに80代位の男性が居ました。付き添いの家政婦さんが身の回りの世話をしている様で、1度ご家族の方たちがお見舞いに来た時に男性の状態を説明していました。

 

この家政婦さんがなかなか面白い方で、私も栄養士の学校卒業したら家政婦さんになろうかなと考えました。甘いも辛いも分からない小僧なので結局なりませんでしたが、将来もしかしたらなるかもしれませんね。

 

6階の病室の窓から見えるたちを指差しで「おーい、待ってーって言いよるよ。あの端の鳥さんが」と男性に語りかけてて表情が乏しい男性もすこし微笑んでいるようでした。

まだ病院の立て替え始めるずっと前でとても陰気(失礼だゾ)な病棟で、4人で秋の空を見たのはいい思い出です。

 

当時60代位だった家政婦さんは今何されてるのかなとふと思いました。